大分市に限らず、どこの自治体もごみの収集をおこなっています。家庭ごみであっても事業系のごみであっても、リサイクルできる物は極力リサイクルして、持続可能な社会づくりを進めているというわけです。しかし、これができるのも分別収集があってこそ。しっかり分別されていないごみはリサイクルすることが困難です。
この記事では、大分市におけるごみの分別方法や、不用品や粗大ごみを施設に持ち込んで処分する方法を紹介しています。大分市民の皆様は、ぜひ参考にしてください。
大分市におけるごみ分別処分の基礎知識
大分市が各地域でおこなっているごみの分別収集を利用するときに覚えておくべき基礎知識をご紹介します。
正しく分別
冒頭でご紹介したように、ごみが正しく分別されていないと、リサイクルできる物もリサイクルできなくなってしまいます。
大分市が令和元年に実施した調査によると、大分市では「燃やせるごみ」全体の約15パーセントはリサイクルが可能な紙や資源プラだったそうです。
(参考:https://www.city.oita.oita.jp/o143/kurashi/gomi/documents/sosei.pdf)
燃やせるごみの収集量は年間90,000トンを超えます。その約15パーセントですから、約13,000トンがリサイクルできたはずの資源だということになります。
生ごみには、まだ食べられるはずだった食べ物も多く混ざっていました。これはただ食べ物をむだにしたということではなく、適切に消費されていたらもっと生ごみの量を減らせたという意味で危惧すべきことです。ごみの量が多くなればなるほど処理にコストがかかりますし、エネルギーをむだに消費しなければなりません。これでは持続可能な社会づくりに逆行することになってしまいます。だからこそ、私たち市民がごみを削減し、確実に分別する必要があるのです。
収集日時・場所を守る
ごみの収集日は地域により異なりますが、地区ごとに定められたごみステーションに出すことはどの地域でも同じです。
決められたごみ袋を使う
「燃やせるごみ」と「燃やせないごみ」は市が指定する有料ごみ袋に、そのほかのごみは45リットル以内の透明、または半透明のごみ袋に入れて処分します。
大分市のごみの分別区分と注意点
大分市は、「燃やせるごみ」「燃やせないごみ」「スプレー缶・蛍光管等」「資源プラ」「缶・びん」「ペットボトル」「古紙・布類」をごみステーションから収集。「大型ごみ(粗大ごみ)」と「一時的大量ごみ」だけ各家庭から直接収集しています。
それぞれのごみについて、注意点とあわせてくわしく解説します。
燃やせるごみ(可燃ごみ)
大分市では、「燃やせるごみ」の収集日が週に2回あります。市が指定する有料のごみ袋に入れてごみステーションに出してください。以下のようなごみが「燃やせるごみ」に該当します。
生ごみ
残飯、たまごの殻などのごみです。水分をきってから袋に入れ、減量に協力してください。
食用油
凝固剤で固めるか、古新聞などに吸わせてからごみ袋に入れてください。
皮革製品
不要になった皮革製品やゴム製品は燃やせるごみとして処分できます。
リサイクルできない紙類
汚れが激しい、ニオイが付着している、などリサイクルできない紙パックや紙製品は、燃やせるごみとして処分します。
リサイクルできない布類
布類は基本的にリサイクル可能ですが、汚れやニオイが付着しているものはリサイクルできないため、燃やせるごみとして処分します。
リサイクルできない「資源プラ」
本来はリサイクルするべき「資源プラ」に該当するごみ。汚れが付着していて落とせない場合は燃やせるごみとして処分します。
「プラ」のマークがないプラスチック製品
「プラ」のマークがないプラスチック製品はリサイクルの対象外なので燃やせるごみとして処分します。
そのほか
木くず、乾燥剤、使い捨てカイロなども燃やせるごみとして処分可能です。
せん定枝や落ち葉、草花はよく乾燥させてから「透明、または半透明のごみ袋」に入れて燃やせるごみの収集日に出してください。
燃やせないごみ(不燃ごみ)
「燃やせないごみ」の収集日は月に1回あります。必ず市が指定する有料ごみ袋に入れて出してください。以下は、代表的な「燃やせないごみ」に該当するごみです。
金属類
金属製品は、飲料や食料の缶を除き、ほぼすべて燃やせないごみとして処分します。はさみやカミソリなどの危険な物品は、紙に包んでから指定ごみ袋に入れ、「キケン」と書いた紙を貼ってから出してください。
ガラス類
ガラス、鏡、リサイクルできない油のびんなどは、燃やせないごみとして処分します。すでに割れているなど危険な場合は刃物と同じ方法で包み「キケン」と書いた紙を貼ってから出してください。
陶磁器類
お茶碗やお皿、花瓶などの陶磁器類も燃やせないごみとして処分します。危険な状態の場合は金属類、ガラス類と同じくキケンであることを表示してください。
小型家電製品
冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビ以外の小型家電製品は、大分市では燃やせないごみとして処分します。市の45リットルサイズの指定袋に入る、もしくははみ出る程度であれば燃やせないごみの収集日に出すことが可能です。
長尺物
物干し竿や傘、ゴルフクラブなどの長尺物は、長さ1m、直径10cm以内の束にすれば燃やせないごみとして処分できます。市の指定袋を使って結んでください。
スプレー缶・蛍光管等
スプレー缶や使い捨てライター、蛍光灯、水銀体温計などの水銀利用計測器は、それぞれ透明、または半透明の袋に入れて、月に1回ある「スプレー缶・蛍光管等」の収集日に処分できます。
スプレー缶や使い捨てライターは必ず使い切ってから袋に入れてください。
白熱電球は出せますが、点灯管やLEDは出せないので注意が必要です。割れている場合は紙などで包み、「キケン」と書いて「燃やせないごみ」の収集日に処分してください。
参考:大分市でスプレー缶を処分する方法を不用品回収業者が解説
プラスチック製容器包装(資源プラ)
「プラ」のマークが付いているプラスチック製容器や袋、ペットボトルのフタ、ラベル、ボトル類などは、汚れを洗い落としてから透明、または半透明の袋に入れて、週に1回ある「資源プラ」の収集日に出してください。ほかの分別ごみが混ざらないようにすること、そして二重袋にならないように注意しましょう。二重袋にすると処理の際に手間がかかること、また気づかずに処理してしまうとリサイクル品質が低下することがその理由です。
缶・びん
食品や飲料の缶やびん、ペットフードの缶は、月に2回ある「缶・びん」の収集日に処分できます。45リットル以内の透明、または半透明のごみ袋に入れて出してください。
ペットボトル
食品や飲料のペットボトルは、やはり月に2回ある「ペットボトル」の収集日に処分します。必ず洗ってから45リットル以内の透明、または半透明のごみ袋に入れて出してください。
古紙・布類
「古紙・布類」の収集日は月に2回あります。古紙としては、古新聞やダンボールのほか、包装紙や紙袋、本、雑誌、印刷物、紙箱、牛乳パックなどを出せます。
布類としては、シャツやズボン、スカートなどの古着、タオルやシーツ、布団カバーなどを出せます。
古新聞は古新聞だけで、そのほかの紙はまとめてしばって出します。雨の日は45リットル以内の透明、または半透明の袋に入れて出してください。
大分市が戸別収集するごみ
大分市は、「大型ごみ(粗大ごみ)」と「一時的多量ごみ」を戸別収集しています。
「大型ごみ」は、大型家具や自転車など、45リットルの指定ごみ袋には確実に入らないごみのことです。
「一時的多量ごみ」は大掃除などで出たまとまった量のごみのことです。
戸別収集は、以下の施設に申し込んでください。
・東部清掃事業所 電話:097-523-0322
・西部清掃事業所 電話:097-541-5473
・佐賀関支所 電話:097-575-1122
大分市で不用品や粗大ごみを処理施設に持ち込んで処分する方法
大分市は、処理施設でもごみを受け入れています。
可燃物、不燃物、資源物、粗大ごみであれば、以下のいずれかの施設に持ち込んで処分することが可能です。
・福宗環境センター(リサイクルプラザ・鬼崎埋立場)
住所:大分市大字福宗618番地 電話:097-588-0113
・佐野清掃センター
住所:大分市大字佐野3400番地の10 電話:097-593-4047
ごみを処理施設に持ち込んで処分する場合は、10kgまでごとに35円の料金がかかります。
各施設の持ち込み可能時間は、祝日を含む月~土曜日の8時30分~12時と13時~16時30分です。市の指定袋を使う必要はありません。
まとめ
大分市におけるごみの分別区分や、ごみステーションへの出し方、注意点を紹介しました。ごみのリサイクルは確実な分別が前提です。持続可能な社会づくりのために、ごみの分別に協力しましょう。